伊野尾慧という被写体
伊野尾くんが載るということが発表されてからというもの、毎日そわそわしながら待ち続けた『装苑』がついに先週発売された。
中身を拝見された方はもう体験しただろうか。伊野尾くんが放つこの世のものとは思えない、見た者をハッとさせる美しさや紙面の伊野尾くんを見つめても見つめてもどこを切り取ってもその魅力的な姿に思わずため息をついてしまうような思いを。
紙面では各テーマごとに伊野尾くんがなんともオシャレな服を着こなし、その写真にたくさんの草花の装飾が施されている。その一つ一つのテーマごとに伊野尾くんの表情は変化していき、ページをめくるたびに魅力を増していく。
伊野尾くんは柔軟性にとても優れている人だと私は思っている。どんな人にでもその人のスタイルに合わせて自分の在り方を変えていく。だけど全部が全部相手に合わせるのではなく、しっかりと自分の意志は持ち相手に接する。
だからこそ、こういった雑誌に載る時もその雑誌の雰囲気や写真のテーマに合わせて自分をプロデュースしていくのが上手いのではないかと思う。今自分はどんな表情が求められているのか瞬時に判断してそれを自分という被写体を使い最大限に表現していく。
他にも『目線』の配り方に目を惹かれる。
しっかりと前を見つめる目、目線の方向に何かあるのかと思わせるような目、少し上から目線のような目などその都度使い分け読者をその世界観に引き込ませる。
以前発売された伊野尾くん表紙の『SODA』もその魅力的な姿に衝撃を受けた。
白と黒で構成され、白をテーマにした方では美しい花と伊野尾くんの可愛らしさや温かさが感じられた。そして黒をテーマにした方では目元に引いたピンク色のアイラインが目を惹く。片目は前髪で隠れており、よりミステリアスな雰囲気を醸し出している。バックの暗闇に今にも溶け消えてしまいそうな、そんな儚さをも感じた。
去年発売された『Hanako』を境に、たくさんの雑誌に載り表紙を飾り続けている伊野尾くん。
最初はただただ可愛いという思いが強かったが、徐々に冊数を重ねるごとに驚くほど魅力的な表情を魅せてくれる。まだまだこれからも色んな表情を魅せてくれるのだろうと思うと本当に楽しみで仕方がない。いつまでも魅力の尽きない伊野尾くんを応援出来て私は幸せだ。
来月には蜷川実花さんが撮影した伊野尾くんを見ることができる。
またどんな表情を魅せてくれるのか今からとても楽しみだ。